スカンジナビアにおいて部屋づくりの重要な要素を担っている照明。このページでは、スカンジナビア・北欧ブランドとして多くの人から愛される3つのブランドについて紹介しています。
北欧のインテリアにおいて特徴的なもののひとつが照明。北欧で暮らす人々は、心地よい暮らしを生み出すために部屋の中にいくつもの照明やキャンドルがおかれています。 北欧の冬は長く厳しい季節。室内で過ごす時間が多くなるため、その時間を心地よく過ごすために照明を上手に使っているのが特徴といえるでしょう。このようにただ単に部屋を明るくするだけではなく、部屋の雰囲気作りに大きな役割を担う、それが北欧の照明のポイントです。
ルイスポールセンは、1874年に創業したデンマークの照明メーカーです。同社が大切にしているのは、「形態は機能に従う」というスカンジナビア・デザインの伝統に基づいた製品づくり。それぞれの製品は自然の光のリズムを反映してサポートするように設計されおり、そのフォルムはシンプルで美しいという点が大きな特徴。同社の照明は、一般的な住宅から公共建設、さらに屋内・屋外全ての範囲で使用されています。
また、照明のデザインを行うとともに、人々が「心地よい」と感じられる雰囲気を生み出す形を作ってきたルイスポールセン。さまざまなスタイルの空間と調和を保ち、魅力的な光を発しています。
アルテックが設立されたのは1953年のこと。4人の若者により、「家具の販売だけではなく、展示会や啓蒙活動によりモダニズム文化を促進すること」を目的として設立されたブランドです。
アルテックの製品は工場で製造される量産品ではあるものの、素材選別から仕上げまで、熟練職人のクラフトマンシップを経ることで丁寧に作られています。同社のペンダントランプは、イメージに合わせて一つだけ吊るすことも、複数を並べて配置することもできるデザイン。彫刻のような美しさを持ち、柔らかい灯りをもたらすペンダントランプは、いつでも心地よい光で空間を包んでくれます。
レ・クリントのあかりは暖かい光と優しい影が特徴。それは、1枚のプラスティックシートを折りあげて作る、美しいフォルムから生まれるもの。これは北欧の生活の中生み出された技術です。今ではデンマーク王室御用達にも選定されるレ・クリントのあかりの始まりは、建築家P.V.イエンセン・クリントにより作られた、手作りのランプシェードでした。
これまで長い間受け継がれてきた、ハンドメイドならではの美しい光と影は、北欧デザインの代表作として世界の人々から愛され続けています。
Fredericiaは、1955年にデンマークで創業した、名門家具ブランドです。北欧スカンジナビアデザインの巨匠、ボーエ・モーエンセンやハンス・J・ウェグナーらによる、数々の名作コレクションがあります。
Fredericiaのコレクションのひとつ「フェローランプ」は、新進デザイナーユニットであるスペースコペンハーゲンによって、2020年に発表されました。まるで彫刻のような曲線美から放たれる、暖かな光が魅力のテーブルランプです。
自然と調和した、シンプルで実用的、時を経ても飽きることなく、ずっと使い続けたいと思える北欧デザイン。その背景には、北欧独自の生活スタイルが関係しています。
北欧の人々は、短い夏と長い冬という厳しい気候と共存しながら生活してきました。一年を通して、家の中で過ごす時間が多い生活は、いつしか「室内空間の質へのこだわり」を生み出したのです。北欧デザインには、豊かに楽しく暮らすためのアイディアや工夫が詰め込まれているといえます。
特に照明は、空間の表情や空気感を大きく変えるアイテムです。北欧では、「全体を明るくするため」というよりは、「必要な場所だけ照らす」という使い方が主流。そのため、存在感のあるフロアスタンドをはじめ、読書する手元を照らすデスクスタンドなどの種類が豊富です。
北欧デザインの照明の魅力は、デザインはもとより、キャンドルのように柔らかく、ふわっとした明るさを放ちます。暖色系の光が多いため、暖かさとリラックス感のある空間を作り出してくれるでしょう。優しい光が生み出す、光と影のコントラストも幻想的です。
シンプルで実用性の高いデザインが特徴の、北欧スカンジナビアの照明たち。空間への取り入れ方によって、様々な表情が楽しめます。
多くの時間を過ごすリビングの壁際に存在感のある照明を置けば、柔らかな光で空間の広がりを演出でき、ゆったりと過ごせる場所になります。
家族と集うスペースとは違い、静かな1人の時間を過ごす書斎で使う照明は、あえて視界に入る位置に置くのがおすすめです。「手元を明るくするもの」としてだけでなく、「心をリラックスさせるもの」として、お気に入りの照明を置けば、贅沢なプライベートタイムを過ごせます。
一日の疲れを癒す空間には、他の空間とはちょっと違う雰囲気の照明を置いてみてはいかがでしょうか。こだわりの照明から放たれる柔らかな光は、心身をリラックスさせ、よい眠りと爽やかな目覚めにつながるかもしれません。
ダイニングの照明は、ダイニングの顔といえるダイニングテーブルとデザインを合わせることで、まとまりのある空間を生み出すことができます。また、照明のタイプによっても雰囲気を変えることも可能です。フロアスタンドやペンダントライトなど、お気に入りのものをチョイスするとよいでしょう。
北欧・スカンジナビアデザインの家づくりを手掛ける、群馬県高崎市の「シュガービレッジ」。スカンジナビアの豊かなライフスタイルを再現する「木枠の窓」や「漆喰の壁」など、他の住宅会社では見ることができない素材やデザインが魅力です。Navia編集部は、日本国内でも数少ない「スカンジナビアデザインを極める工務店」である同社に当サイトの監修を依頼しました。シュガービレッジの、「くつろぎとやすらぎの暮らし」をコンセプトにした住宅事例は、HPにも多数掲載。ぜひご堪能ください。