北欧スカンジナビアを代表するインテリアブランドは、数々の魅力的なソファを生み出しています。「カール・ハンセン&サン」や「フリッツ・ハンセン」といった伝統的なインテリアブランドから、新しいデザイン性を感じさせてくれる「muuto」まで、スカンジナビアを感じさせてくれるソファの世界に触れてみてください。
すっきりとした端正な立ち姿。それが北欧スカンジナビアのソファの特徴。「シンプルモダン」とも呼ばれるそのルックスは、ウッド材のフレームや計算された曲線のデザインの躯体に、ファブリックな張り地に柔らかいクッションの組み合わせなど、温かみが感じられる座り心地の良さが秀逸です。リビングや客間などお客様もいらっしゃる空間に置けば、品の良いカジュアルさでお迎えすることができます。
北欧の椅子を語るときに外せないのが、「椅子の詩人」とも呼ばれる家具デザイナー「ハンス・J・ウェグナー」。北欧スカンジナビアらしさを大切にしたスタイリッシュなデザインで、デザイン界を刺激・牽引してきたデザイナーです。そんな彼に代表されるスカンジナビアのソファを紹介します。
1908年にデンマークで設立された、カール・ハンセン&サンは、北欧スカンジナビアの家具デザインにおけるパイオニア的存在と位置付けられています。当時、無名だったウェグナー氏の才能を見出したブランドでもあり、ウェグナーが20世紀を代表するデザイナーになり得たのは、カール・ハンセン&サンの世界トップレベルの技術力が彼を支えたから、と言われています。
「カール・ハンセン&サン」の3人掛けソファは、シンプルモダンな上品さを醸し出すアイテム。落ち着きあるオーク材あるいはウォルナット材をフレームにしており、さらに椅子の足がすっきりとした端正な立ち姿を印象づけてくれます。
クッション部分には、欧州のダウンとウレタンフォームチップを使用。ファブリックとレザーから選べる張り地は、部屋の雰囲気に合わせることができます。
デザインを手掛けているのは、「椅子の巨匠」とも呼ばれる北欧スカンジナビアのデザイナー、ハンス・J・ウェグナー氏。北欧家具を代表する「Yチェア」の作者が手掛けた作品には、凛とした北欧の風が感じられます。
フリッツ・ハンセン社は1872年にデンマークで創業された歴史あるブランド。各国の一流デザイナーが、歴史に残るアイコニックな家具を残しています。
端正な立ち姿ながら、有機的な曲線が穏やかな印象を与えてくれる「スワンソファ」は、デンマークを代表する建築家兼デザイナーであるアルネ・ヤコブセン氏が1958年にデザインしたソファです。当時は、コペンハーゲンにある高級ホテルのためにデザインされたそう。時代を先取りするハイセンスな熱気が感じられる一品です。
現在、私たちが手に入れることができるスワンソファは、フリッツ・ハンセン社が2000年に復刻したクラシック・コレクションのアイテムです。見るからにシンプルなルックスですが重苦しさはなく、有機的な曲線があしらわれたその独特なフォルムが印象的。インテリアに埋もれない、確かな存在感がそこにあります。
インテリアブランド「ムート」は、2006年にデンマークで設立。北欧インテリアの伝統に、「これまでにない新しい視点」を加えることをコンセプトとしており、斬新でユニークなインテリアながら、日常生活に違和感なく溶け込むデザインで、世界的に高く評価されています。
ひとたび腰をおろせば、優しい羽毛が詰まったクッションが身体を包み込んでくれるムートの「レストソファ」。シンプルモダンなルックスは、現在の室内空間と違和感なく調和してくれます。フレームはスチールベース。ソファの下で可愛らしい立ち姿を見せてくれるオーク材の脚が、ほっこりとした雰囲気を演出しています。貼り地はライトグレー、ブラック、ネイビーブルーから選ぶことができます。
北欧インテリアのジャンルとしては「大きい」と感じられるクッションは、好みに応じて取り外すことも可能。機能美を感じさせるその工夫に、スカンジナビアデザインの伝統的な精神を感じさせてくれます。
1988年にデンマーク近くの海辺の街Gedsted(ギズステズ)で設立されたゲタマ社。マットレスの製造からソファ、テーブルなど、時代を追うごとに事業を拡大して、現在では北欧インテリアを代表するメーカーのひとつになっています。
ゲタマ社のソファ「GE290」は、北欧家具を代表するソファと言われているほどの名作です。デザイナーは、あのハンス・J・ウェグナー氏。ゲタマ社はウェグナーとの共同開発を行っており、GE290はその成果の結晶と言える作品。普遍的なデザインが作り上げた立ち姿が、眺める位置によってまた異なる印象を与えてくれるアーティスティックなソファです。
元々はベッドやマットレスを製造していたゲタマ社。GE290のクッションにはそのコイルスプリング技術が内包されており、弾力がある座り心地は読書や映画といった質の高いリラックスタイムにぴったりです。コイルスプリングは、適度な跳ね上がりを与えてくれるため、ソファから立ち上がるときも足腰が楽。どの世代にも優しい機能的な作りが、北欧スカンジナビアらしさを醸しだしています。
北欧・スカンジナビアデザインの家づくりを手掛ける、群馬県高崎市の「シュガービレッジ」。スカンジナビアの豊かなライフスタイルを再現する「木枠の窓」や「漆喰の壁」など、他の住宅会社では見ることができない素材やデザインが魅力です。Navia編集部は、日本国内でも数少ない「スカンジナビアデザインを極める工務店」である同社に当サイトの監修を依頼しました。シュガービレッジの、「くつろぎとやすらぎの暮らし」をコンセプトにした住宅事例は、HPにも多数掲載。ぜひご堪能ください。