北欧の国々は海に面しているため魚介類が豊富なことでよく知られています。憧れの北欧ライフスタイルに近づくなら、食文化から入ってみるのはいかがでしょうか。スカンジナビアでよく使われる郷土料理や食材を紹介します。
北欧圏諸国や地域に古くから伝わる郷土料理があります。周囲が海なのでサーモンやニシンなどの海の幸が有名で、特にノルウェー産のサーモンなどは日本でもよく目にするでしょう。
肉はベーコンなどの豚肉をよく使います。また森や湖などの自然も豊かで、人々は自然の恵を大切にしているので、キノコ類や木の実、じゃがいもなどを使った料理もよく登場します。焼く・煮込むといった調理法が多く、家庭的な郷土料理が多くあります。
スウェーデンでは「おふくろの味」として親しまれているのが、ショットブッラール(köttbullar)と呼ばれるミートボールです。18世紀初期に、トルコから持ち帰ったレシピが起源だとか。
日本でもミートボールはよく食べられていますが、スウェディッシュ・ミートボールの特徴は、クリーム系のソースをかけたり、コケモモやクランベリーなど甘酸っぱいジャムを添えたりして食べること。
肉汁とベリー系ジャムが絶妙にマッチして、旨味を引き出してくれます。
付け合わせにはマッシュポテトやベイクドポテトなど、主食であるじゃがいもが定番。クリスマスディナーにも欠かせない料理です。
ノルウェーと言えばサーモンを連想する人は多いのではないでしょうか。ノルウェーでは、北半球の冷たい海に生息する
アトランティックサーモンを古くから食べていました。
1960年代にサーモンの養殖が研究されはじめ、日本でも生のサーモンが食べられるようになったのです。
主食がじゃがいものノルウェーでは、それに合わせて牛・鶏・豚・ラム・ヘラジカなどの肉や、サーモン・鱒・鱈・鯖・ニシンなどの魚、そして野菜を茹でたり焼いたりしたものにブラウンソースをかけたワンプレートの食事が一般的。
サーモンはスモークしたりオーブンで焼いたり、生のままでもよく食べられます。
スモーブローは、北欧発祥と言われるオープンサンドイッチです。スモー=バター、ブロ=パンという意味で、ライ麦やポンパニッケルなどの薄切りパンにバターをたっぷり塗り、その上に新鮮な魚介類、ハム類、チーズ、野菜などをのせたもの。
オープンサンドとは言っても、北欧ではレストランなどでも提供されるおもてなしの料理ですが、一般にも広がり、現在では日本でも人気が出てきています。
冬が長い北欧では、家で過ごす時間をとっても大事にしています。外食は高いということもあり、食事も家で楽しむのが一般的。お客さまも、肩肘張らない家庭料理でもてなします。
食事の時間を家族や友人と一緒に共有すること自体を楽しむため、調理のためにずっとキッチンに立つというより、オーブン料理のような、前菜を食べ終わる頃にメインが出来上がるといった料理が好まれます。
北欧の食文化は、自然を大切にし、家族や親しい人たちとの食事の時間を楽しむという特徴があります。外食はほとんどせず、通常の食事はもちろん、おもてなしも家で行うため、調理は合理的。季節によって、自然をうまく活かした楽しみ方をしています。
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