寒々しい外の空気をさえぎる窓の横で、薪ストーブの柔らかな温かさが部屋全体に広がっていく。高窓からは陽光が差し込み部屋全体を照らすといった温かくて家族がゆったりとくつろげる内装がスカンジナビアデザインのポイントになっています。事例を見ていきましょう。
深い木目の色合いが落ち着いた印象をあたえる木材の天井と床に、使いやすい土間、そして温かみある薪ストーブ。ただ眺めているだけでも、北欧スカンジナビアのぬくもりを感じる内装です。
コンパクトな間取りながら、土間とフロアに段差を付け空間を立体的に見せることで広々とした印象を与えています。
フローリングや天井にあしらわれているのは、コントラストが美しい無垢材たち。森の中で並んで育ってきたためか、あたかも最初から配色されていたかのように調和のとれた色合いが個性的。それぞれの色合いが際立っています。
木製窓も北欧からの輸入品で、漆喰の壁はスペイン漆喰を使用。室内空間を澄んだ空気で満たしてくれる清浄効果もあるため、家族全員が安心していっしょに過ごすことができます。たくさんの思い出が育まれるリビングダイニングになることでしょう。
インテリアはもちろん、間取りのデザインも北欧スカンジナビアのデザインで統一した空間。白を基調とする広々としたリビングを暖色系の照明が彩ります。
床材は深みがあるウォールナット材を使用し、子ども部屋に続く階段はスウェーデンからの輸入品を設置。洗練された美しいラインで部屋全体の品位を高めています。
これだけでも北欧スカンジナビアのライフスタイルを楽しめそうですが、他にもテーブルやソファ、ラグもまた、端正な美しさを感じさせるスカンジナビアらしいインテリアで用意。セパレートタイプに統一されたキッチンも素敵な空間です。
真っ白なスペイン漆喰の壁。シンプルすぎない印象を与えるのは、深みがある木材の質感のおかげでしょう。
木製の窓は住宅の雰囲気に合わせてブラウンにカラーリングを施しています。シックな空間に色づけされた床は無垢材の上質さがいっそう深められて、心地よい木の香りを感じ深呼吸したくなるような部屋となりました。
間取りに取り込まれたTVカウンターと棚も、色を合わせてカラーリングされた無垢材を使用。インテリアを購入するのも良いですが、こういった工夫も暮らしのヒントにしたいところです。
部屋に一歩足を踏み入れれば、いたるところに、癒しの木の香りが漂う部屋です。
大きな窓からは温かい陽光が差し込み、一年を通して温かいぬくもりを感じることができます。床材・天井材ともにレッドパインを使用していて、薪ストーブを灯せば温かさが部屋全体に広がります。レンガが張られた壁も、北欧スカンジナビアの雰囲気を醸し出しています。
折り上げ天井になっているため、かなり大きめの薪ストーブが置かれても圧迫感はありません。寒い冬の日が思わず待ち遠しくなってしまいそうな、明るくて温かみがある部屋です。
床材には明るい木材を、天井材には深みがある木材をそれぞれ使い分けたデザイン。リビングに落ち着きと明るさの両方を演出しています。北欧スカンジナビアの「ヒュッゲ」な心地よさが漂い、過ごしやすさを身体全体で感じられるデザインです。
それぞれ雰囲気が異なる扉を設置していることで、まるで物語に出てくる家のようなバリエーションに飛んだ可愛らしい内装に。上部がアーチ状になっているニッチ(壁面を凹ませた収納スペース)も、可愛らしさと機能性を与えてくれています。
写真の右方には床の高さが2ステップ下がったスペースがあり、こちらをセカンドリビングとして利用可能。横になって寛ぐこともできる、ぬくもりに満ちた空間になりました。
群馬県高崎市で「北欧スカンジナビアデザイン」の家をコンセプトに家づくりを提案している「シュガービレッジ」。スカンジナビアの住宅デザインに、文化として息づいている「機能美」はもちろん、さらに、心身が落ち着きを感じる「素材感」と「モダンな要素」を取り入れた、独自の家づくりを手がけています。デンマークの「ヒュッゲ」なライフスタイルに共感する「くつろぎとやすらぎの暮らし方」を提案してくれます。
スカンジナビアの家づくりに興味がある方、北欧デザインを取り入れたい方はぜひ相談してみてください。
シュガービレッジ 代表 佐藤宗孝さん。
北欧の家づくりに使われる建材やデザイン性、機能性に惚れ込み、日本国内でも少ないスカンジナビアデザインを極めた家づくりを行っています。
理想の家づくりが叶うことはもちろん、佐藤さんの明るく気さくな人柄に魅了されたという施主さんの声も。
家はもちろんですが、スカンジナビアデザインが最もよく現れているのはやはり家具でしょう。すでに日本でもIKEAやイルムスといったブランドが進出しており、ウッドを多用したシンプルなデザインは、飽きが来ないばかりか、比較的安価に購入することもできるのもうれしいポイントです。デザインはその土地の環境に依存する部分が大きいもの。スプルースなどの針葉樹の多いスカンジナビア半島では、それらを活用したデザインが生まれ、現在進行形で進化を遂げています。
シュガービレッジでは、地元の家具店と提携し、スカンジナビアな家づくりだけではなく、家具までトータルプロデュースしています。外観から内観までこだわりぬきたい方のために、最後まで一緒に家づくりができれば私たちも光栄です。ぜひお待ちしています。
シュガービレッジの基本情報
北欧スカンジナビアの住宅は、「アースカラー」を基調としていることも特徴です。木や植物、土といった、自然のなかにある色合いをイメージしているアースカラーは、住宅のなかにいながら、まるで森のなかにいるかのような、落ち着いた居心地の良さを感じさせてくれるでしょう。
北欧スカンジナビアでは、厳しい寒さが続く冬のあいだ、長い時間を家のなかで過ごさなければならないため、暗くて無機質な空間ではなく、明るくて居心地が良い空間をつくってきたインドア文化があります。
明るい白の壁ももちろん良いのですが、自然との調和がとれたアースカラーは、部屋に落ち着いた個性を演出。また、壁紙やインテリアなど、異なるアイテムの取り合わせもよくしてくれるメリットもあります。
茶色から緑色系のアースカラーを下地に、鮮やかな色合いの雑貨やアート作品を置きアクセントにするのも、スカンジナビアのインテリアコーディネートとして多用されています。
アースカラーのポイントは、自然の中にある色合い。ここでは、落ち着いた色合いの石、あえてトーンを変えた木材を交えて使用している床や天井、アクセントカラーとしてグリーンを配置した、アースカラーが特徴の内装を紹介します。
リビングは、木目調の床と天井、さらに手すりなど随所に木材が使用されていてぬくもりを感じるデザインです。木材のブラウン同様、ホワイトも基調になっているためクリーンな雰囲気も。一部レンガ調のデザインも取り入られています。
レンガ造りの建物に憧れている方は、このようなポイント使いも検討してみてはいかがでしょうか。リビングの一角には和室のスペースを設け、スカンジナビアデザインながら和の空間を楽しめるのも特徴。和室と洋室の間に設置した柱によって、圧迫感のない空間の仕切りを感じられます。
木製の柱や木目調の床、白色の壁など、目に入る色から温かみと自然の雰囲気を感じられます。キッチンは、壁の一部にあしらわれたグリーンのタイルや木枠の窓、棚の取っ手でかわいらしくポップなデザインになっています。
「森の国」とも呼ばれる北欧スカンジナビアの家には、温かみを感じられる木の素材が多用されています。豊かな森が広大に広がるスカンジナビアの自然を背景に、高品質な木材を長く使い続けるライフスタイルや文化が根付いているからです。
北欧スカンジナビアのインテリアで代表的な木材をみてみましょう。
例えば、金褐色が美しい木肌のチーク材。内部に良質な油分を含んでおり、水にも強い木材です。さらには、赤褐色が上品な印象を感じさせるローズウッド材。すべらかな手触りが高級な質感をかもしだします。また、やや粗めの木目が自然らしい風合いを感じさせるオーク材も、代表的なもののひとつ。いずれも、北欧スカンジナビアの空間におけるトレードマークです。
耐久性を高める優れた木材加工職人やインテリアに加工する家具職人など、技術には目を見張るものがあります。 フローリングや柱、窓枠に使われた無垢木材は、長い年月を共に暮らすほどに味わい深さが増していきます。
スカンジナビアの家の特徴ともいえる「木材」をふんだんに使用した内装を紹介します。
リビングダイニングに大きな窓を設け、日差しを室内いっぱいに取り込めるようになっています。奥行きを感じる空間に広がる木材のフローリングもポイント。床や扉、棚などは天然木オーク材を使用し、自然のぬくもりを感じたい・木のあたたかみを味わいたい方におすすめの内装に仕上がっています。
北欧スカンジナビアらしい穏やかでおしゃれな空間は、現地のスカンジナビアデザインのアイテムを持ち込むだけで、意外とすぐに暮らしのなかに取り入れることができます。
例えば、カーテン。北欧スカンジナビアらしいアースカラーの色合いや、綿や麻といった天然素材のカーテンにするだけで、室内は一気に落ち着いたおしゃれな雰囲気になります。
花柄や繊細なパターンイラストがデザインされていたり、ビビットな印象を与える鮮やかな色がアクセントになっているカーテンもおすすめ。本棚やテーブルといったインテリアには、食器や時計などの飾り物となる雑貨を置いてアクセントをつけるとよりオシャレになります。
現地のインテリアブランドのアイテムを購入すれば、北欧スカンジナビアのテイストで部屋を飾ることができます。日本のユーザーが気軽に購入しやすいウェブサイトもたくさんあるので、ぜひチェックしてスカンジナビアを感じてください。
日照時間が短い冬が長く続く北欧スカンジナビアでは、温かい光を灯す照明もまた、空間に彩りを加えてくれる大事なインテリアのひとつです。
温かくて優しい風合いを持つスカンジナビアデザインの照明は、玄関やリビング、キッチン、トイレなど、明かりを灯す場所で雰囲気がガラッと変わります。
光と同時に影もつくりだす照明は、その使い方にセンスが問われるアイテム。例えばダイニングであれば、照明は低めに吊るすことがセオリーです。食事中でも眩しくなく、料理が美しく見える効果も。リラックスしたいスペースで使うなら、光の重心を低くしたり床においたりすることで、空間に奥行きや広がりが生まれてのびのびとくつろぐことができます。
植栽と一緒に組み合わせて使うなら、柔らかい明かりが透けて灯るような間接照明を使用するとよいでしょう。天井や壁に植物の枝葉がシルエットとして浮かび上がると、いっそうオシャレな雰囲気になります。
北欧スカンジナビアの家は、暖炉がとりつけられているものがほとんどです。独特の雰囲気がある暖炉は、温かくて明るいスカンジナビアデザインの空間によく似合います。
厳しい寒さから部屋を温めるために伝統的に使われてきた暖炉。現在では洗練された北欧スカンジナビアのシンプルモダンな空間で、炎を眺めることによるヒーリング効果のために利用されることも。たゆたう火を見つめていると、心が落ち着いていくのを感じるでしょう。
家族や気の知れた友人たちとゆらゆらと揺れる炎を眺めながら語らえば、ほっこりとした温かい時間を過ごすことができます。
暖炉を置くメリットは、このように「おしゃれなインテリアアイテムとして」であったり、「炎が与えてくれるリラックス効果」があげられますが、そのうえ調理にも利用できます。鍋を置いて煮込み料理をしたり、グリルに使ったり、最近人気の燻製料理にも暖炉は大活躍です。直火調理はロマンがあって、とっても楽しそうです。
古い家に手をかけながら、長く住み続けてゆくこと、それはスカンジナビアのライフスタイルにおける伝統的な文化です。スカンジナビアに暮らす人々は、長く住めるように耐久性のある素材を選び、手入れをしながら子孫代々にわたって家を引き継いでいくことを美徳としています。週末になれば家の壁を自ら塗り替えたり痛んでいる部分をDIYで修繕したり、といった様子が見受けられ、その姿はとても楽しそうです。
こういったライフスタイルでは、古くなるにつれて価値が高まっていく「ヴィンテージ」を愛する感情が共有されています。長い年月が経過したものには独特の深みがあり、長い年月を耐えてきたからこそ安心できる耐久性も備わっています。古いものをメンテナンスして受け継いでゆくことが、暮らしの中心に息づいているのです。
豊かな自然と調和した暮らしを楽しむ、北欧スカンジナビアのライフスタイルには、インテリアグリーンもこだわりがあります。
蔓が伸びた観葉植物を天井や壁からつるしてみたりひだまりになる窓辺に並べてみたりと、北欧では室内空間をグリーンでコーディネートする光景が当たり前になっています。
実際にインテリアグリーンを暮らしに取り入れるなら、まずは小さなものから始めて徐々にステップアップしていくことがおすすめです。初心者であれば多肉植物の寄せ植えや、アルコールランプのようにロープが水を吸い上げるトーチなどもオシャレ。フロアに置いて飾れる植栽には、柔らかい印象があるアガベアテナータや樹形が美しいシェフレラ、さらに気品のある白い幹と大きめの葉がおしゃれなフィスカスなどがおすすめです。
そのほか、意外にも熱帯系の植物やオリーブなどもおすすめ。屋内は温かさをキープできるスカンジナビアデザインによく馴染むインテリアグリーンです。
北欧・スカンジナビアデザインの家づくりを手掛ける、群馬県高崎市の「シュガービレッジ」。スカンジナビアの豊かなライフスタイルを再現する「木枠の窓」や「漆喰の壁」など、他の住宅会社では見ることができない素材やデザインが魅力です。Navia編集部は、日本国内でも数少ない「スカンジナビアデザインを極める工務店」である同社に当サイトの監修を依頼しました。シュガービレッジの、「くつろぎとやすらぎの暮らし」をコンセプトにした住宅事例は、HPにも多数掲載。ぜひご堪能ください。